痔の治療(いぼ痔・切れ痔・あな痔)
日帰りでできる痔の手術をしていますので、
日常生活への支障を最小限に抑えます。
痔のことは相談しにくい。そんなイメージを払拭します。
お尻のことはなかなか相談しづらいという方も多いと思いますが、当クリニックではどんな方でも気軽にご相談いただけるようにプライバシーの配慮には十分に気を配っております。
また「ファミリークリニック」のため様々な症状の方、様々な年代の方がご来院されており、お越しいただきやすい雰囲気かと思います。
いぼ痔
いぼ痔は、肛門周辺の血管がうっ血したり、破裂したりして「痔核」ができた状態のことを言い、すべての痔の中でも最も患者数が多いことでも知られています。
原因としては、力の入れすぎ、外からの強い力などが考えられます。
なお、痔核が肛門の中にできた場合は「内痔核」、肛門の外にできた場合は「外痔核」と呼んでおり、それぞれ治療法が異なります。
主な症状
- 肛門からの出血
- 残便感
- 肛門の違和感
- 肛門の異物感(何かがぶら下がっている感じ)
- 肛門の痛み
Ⅰ度
痔核を認めるが脱出しない。
Ⅱ度
痔核が排便時に脱出するが自然に肛門内に戻る。
Ⅲ度
痔核が排便時に脱出し、指や手で押し戻さないと肛門内に戻らない。
Ⅳ度
痔核が脱出したままで何をしても肛門内に戻らない。
痔核(いぼ痔)の治療
基本は排便習慣の改善をしながら下記の治療を選択します。
1.薬物療法 |
坐薬や注入軟膏による治療。 8割以上の方は、この治療だけで症状が改善されます。 |
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2.手術療法 |
・硬化療法(ALTA) |
脱出する内痔核に対して4ヶ所に分けて注射する方法で、内痔核を元の位置に癒着・固定させるので、脱出がみられなくなります。また、出血をおさえる効果もあります。 |
・痔核切除術 | 大きな痔核にも適応のある、痔核を切る方法です。痔核の大きさや数によって入院が必要になることがあります。 なお、内痔核と外痔核を併発している場合、内痔核には硬化療(ALTA)、外痔核には切除術とそれぞれ異なる処置を行うことになります。当院で は、このようなケースにも対応しており、症状にもよりますが、硬化療法と切除術を同時に日帰り手術で治療することも可能です。 |
切れ痔
肛門の一部が裂けて痛みや出血といった症状が出てくるのが切れ痔で、他の痔と比べても特に痛みが強いのが特徴です。
固い便を無理やり力んで出す、緩い便が肛門の粘膜に浸透して炎症になるといった原因が考えられます。また、出産経験のある女性も、切れ痔になりやすい傾向にあります。できるだけ普段から力まないように気をつけましょう。
主な症状
- 肛門からの出血
- 便が細くなる
- 肛門の強い痛み
- 肛門の違和感
- 肛門の痒み、びらん
あな痔
肛門には、肛門腺と呼ばれるくぼみがあり、そこに細菌が入りこんで膿が溜まってしまうのが、あな痔です。
場合によっては肛門腺から肛門の外まで管が伸びていき、激しい痛みや発熱といった症状が出てきます。
免疫力が低下した時だけ症状が現れる方もいますので、普段から疲労やストレスを溜めないようにすることも重要です。
主な症状
- 肛門の強い痛み
- 肛門からの出血
- 肛門の膿
- 全身の発熱
- 肛門の腫れ